
レイワン・ギャラクシー(RayOne Galaxy)
世界初、AI設計×螺旋光学で生まれた次世代型眼内レンズ
「レイワン・ギャラクシー(RayOne Galaxy)」は、イギリスのRayner社とブラジルのLyra博士が共同開発した、人工知能(AI)を活用して設計された最新型の多焦点眼内レンズです。
螺旋(スパイラル)構造による独自の光学デザインにより、遠方〜中間〜近方をなめらかにカバーし、グレアやハローといった異常光視症を極限まで抑えることを目指しています。
2024年、ヨーロッパでCEマーク(医療機器承認)を取得。日本国内では未承認のため、自由診療(自費診療)として取り扱われています。
RayOne Galaxyの注目ポイント
1. 世界初、螺旋光学設計
従来の回折型とは異なり、光学部が「螺旋状」に設計されています。
これにより、遠方から中間、近方までスムーズな連続視界を実現し、かつ異常光視症(グレア・ハロー・スターバースト)を大幅に軽減しています。
2. AIによるデザイン最適化
過去の臨床データと患者フィードバックを人工知能で解析し、より快適な見え方を実現するように設計されました。
患者満足度向上を第一に考えた次世代型レンズです。
3. EDOF(焦点深度拡張)ライクな見え方
完全な多焦点ではなく、焦点深度を自然に拡張する設計に近いため、コントラスト感度の低下が少なく、自然な見え方が期待できます。
4. 小切開対応・プリロードシステム搭載
レンズはプリロードシステム(あらかじめカートリッジに装填済み)で提供され、手術時の安定性と安全性も向上しています。
スペック概要
項目 | 内容 |
---|---|
焦点タイプ | 螺旋型連続視野型(EDOF-like) |
焦点距離 | 遠方〜中間〜近方(ただし近方はやや弱め) |
ハロー・グレア | 極めて少ない(ただし完全ゼロではない) |
素材 | 疎水性アクリル |
乱視対応 | あり(トーリックモデルあり) |
生産国 | イギリス(Rayner社製) |
適用区分 | 自由診療(全額自己負担・国内未承認) |
RayOne Galaxyはこんな方におすすめ
- 夜間運転や暗所作業が多く、グレア・ハローをできるだけ避けたい方
- 自然な見え方(単焦点に近い見え方)を求める方
- 遠方〜中間距離を裸眼で快適に見たい方
- 最新技術・次世代設計に興味がある方
- 小切開手術をご希望の方
注意点・デメリット
- 近方(40cm以内)は若干弱め
→ 細かい読書やスマホ使用時には老眼鏡が必要になる場合あり。 - 自由診療のため、費用は全額自己負担
- 国内未承認のため、医薬品副作用被害救済制度の対象外
- 新しい技術のため、長期データはこれから蓄積される段階
RayOne Galaxyの費用(自由診療)
項目 | 内容 |
---|---|
手術費用+レンズ代 | 片眼66万円(税込)〜 |
※施設によって異なる場合があります。
※高額療養費制度、医療費控除の対象外です。
まとめ
レイワン・ギャラクシーは、世界初の螺旋光学設計とAI技術を融合し、自然な連続視界と異常光視症の軽減を両立した、まさに次世代型の眼内レンズです。
最新技術に興味があり、遠方〜中間重視の裸眼生活を希望される方には非常に魅力的な選択肢と言えるでしょう。