ミニウェル/ミニウェル プロクサ(MiniWELL/MiniWELL PROXA)
焦点深度拡張型(EDOF)×ウェルフュージョンシステムで進化した次世代型眼内レンズ
「ミニウェル(MiniWELL)」はイタリアのSIFI MedTech社が開発した、焦点深度拡張型(EDOF)の多焦点眼内レンズです。光を分散させない構造により、夜間でも自然で明るく、快適な視界を実現します。
さらに近方視力を強化した「ミニウェル プロクサ(MiniWELL PROXA)」が登場。両者を両眼に挿入する「ウェルフュージョン(WELL Fusion)システム」によって、従来の多焦点レンズが抱えていた課題を補完し、より自然で広い視界を実現する新しいアプローチが可能となりました。
ミニウェルとは
ミニウェルは、40cm〜遠方までの距離を自然な見え方でカバーするEDOF型眼内レンズです。光を遠近に振り分けるのではなく、焦点を連続的に拡張する構造により、コントラスト感度が高く、ハロー・グレア(光のにじみやまぶしさ)が非常に少ないという特長があります。
ミニウェルプロクサとは
ミニウェル プロクサは、従来のEDOFレンズでは弱かった「30cm前後の近方視力」を補強する新しい設計のレンズです。読書やスマートフォン、手元の細かい作業など、近くの見え方にこだわる方にとって理想的な選択肢となります。
ウェルフュージョン(WELL Fusion)システムとは?
ミニウェルを優位眼(主に遠方視)に、ミニウェル プロクサを非優位眼(主に近方視)に挿入することで、遠・中・近すべての距離を高い視力でシームレスにカバーする独自のシステムです。
モノビジョンのような左右で違和感を覚える構成ではなく、あらかじめ両眼の役割を設計し、光学的に補完し合うことで、より自然な見え方を追求しています。
ミニウェルの特徴
- 焦点深度拡張型(EDOF)でスムーズなピント移動
- コントラスト感度が高く、くっきりとした視界
- ハロー・グレアがほとんど感じられない設計
- 光条件(昼夜)に左右されない安定した視界
ミニウェル プロクサの特徴
- 近方30cm〜遠方までをカバー
- スマートフォン・読書など近くの見え方を強化
- 焦点深度拡張型(EDOF)設計で自然な見え方
- 両眼で補完する「ウェルフュージョン」に最適
ミニウェルとミニウェルプロクサの比較
項目 | ミニウェル(MiniWELL) | ミニウェル プロクサ(MiniWELL PROXA) |
---|---|---|
焦点距離 | 約40cm〜遠方 | 約30cm〜遠方 |
光学設計 | 焦点深度拡張型(EDOF) | 焦点深度拡張型(EDOF) |
ハロー・グレア | ほとんどない | ほとんどない |
素材 | コポリマー(親水性+疎水性アクリル) | コポリマー(親水性+疎水性アクリル) |
乱視対応 | あり(7.0D〜32.0D) | あり(2025年より乱視対応版登場) |
生産国 | イタリア(SIFI MedTech社) | イタリア(SIFI MedTech社) |
ミニウェル/ミニウェル プロクサの注目ポイント
1. 光を分散させない焦点深度拡張型(EDOF)設計
一般的な多焦点レンズとは異なり、光を散らさずに広い焦点域をカバーするため、
コントラスト感度が高く、ハロー・グレア(光のにじみ)が非常に少ないのが特徴です。
2. ミニウェル:遠方〜中間重視、ミニウェルプロクサ:近方重視
- ミニウェルは遠方〜中間(40cm〜遠方)をスムーズにカバー。
- ミニウェルプロクサは30cmから遠方までカバーし、近方視力を大幅に補強。
3. ウェルフュージョンシステム対応
ミニウェルとミニウェルプロクサを両眼にそれぞれ挿入し、お互いの弱点を補完。
これにより、遠・中・近すべての距離で自然な裸眼視力を実現する新しいシステムです。
4. ハロー・グレアが極めて少ない
夜間運転や暗所でも違和感のない自然な視界を維持でき、見え方の質にこだわる方にも安心です。
ミニウェル/ミニウェルプロクサはこんな方におすすめ
- 夜間運転をする方、ハロー・グレアを気にされる方
- 遠く〜近くまで裸眼で自然に見たい方
- メガネへの依存を大幅に減らしたい方
- 近方視力(スマホ・読書など)も重視する方
- 高度なカスタマイズ手術(両眼設計)を希望する方
ミニウェル/ミニウェルプロクサ注意点・デメリット
- 国内未承認のため、自由診療(全額自己負担)
- 費用が高額
- 既に片眼を手術済みの方には適応外となる
- 乱視が強い場合には乱視矯正レンズが必要(対応モデルあり)
ミニウェル/ミニウェルプロクサ費用(自由診療)
項目 | 料金(税込) |
---|---|
ミニウェル | お問い合わせ |
ミニウェルプロクサ | お問い合わせ |
※手術費用込み
※医療費控除対象外(自由診療扱い)
ミニウェル/ミニウェルプロクサまとめ
ミニウェルとミニウェルプロクサ、そしてウェルフュージョンシステムの組み合わせは、
これまでの多焦点眼内レンズが抱えていたハロー・グレアやコントラスト感度低下といった課題を克服し、
より自然で快適な裸眼生活を実現するための新しい選択肢となっています。
自然な見え方と、裸眼での自由なライフスタイルを追求したい方に、ぜひご検討いただきたいレンズです。